鮫島は説明する
「当店舗ではホールコンピューターによる出玉制限の徹底、顔認証システムによる不良客の排除、遠隔システムによる確率操作またパチンコ中毒者数の増加を目指し現代テクノロジーの全てを駆使しております。」
つい力がはいり声が大きくなってしまった、
「店長、声が大きいです、外に聞こえます。」
副店長の中島が注意の声をあげた。
副店長の中島は鮫島が絶対的信頼をおいている腹心、この店舗を10年にわたり支えてきた戦友でもある。
「どうやらこの店舗には店長より優秀な部下がいるようだな。」
キム目が中島に向いた。
「いや・・ち。違います。そういうつもりでは・・・」
中島は顔を反らした。
興奮気味の鮫島は立場を失い途方にくれてしまった。
なんとかこの場を快復しなければ殺される可能性まである。
もうミスは許させない。
鮫島はあせった。
つづく