パチンコ詐欺 T要町店物語 第16話

鮫島店長は今日は早番で朝からの出社。

今日の予定は新アルバイトの山本という男が面接に来る。

 

「おはようございます。今日からお世話になります。アルバイトの山本です。」

 

まだ採用してねえよ

 

バカっぽい

 

「自分は自衛隊にいましたが首になって。今度はパチンコ屋さんになろうと思いました。宜しくお願いします。」

 

バカっぽい。

 

バカしかこの場には来ない。

 

バカが集う場所、T要町店

 

「ぼくを採用して下さい!頑張ります。宜しくお願いします。」

 

ウザイやつ、

 

不採用

 

この山本という男がこの後、客としてT要町店の常連客になろうとはこの時、だれもしらないのである。

 

バカっぽい山本VS鮫島店長のバトル

 

バカバトル開始

 

「俺、一応自衛隊クビになったときの退職金もっているんで、まだよゆうはあるんですよ。パチンコも好きですし。」

と、山本。

 

詐欺店長鮫島の目がキラリと光った

 

「よおし、ではこれから採用か不採用かパチンコ実戦テストをする。いいか、これから自腹で好きな台を打ってもらい一円でもプラスだっら採用する。しかしマイナスの場合は御縁がなかったということで不採用だ。」

 

「マジっすか。やります。オレパチンコうまいんで。採用確定。ふぅ!」

 

 

カモ発見、インカムで事務所に連絡。ホルコン無抽選の指示。

 

「さぁ、では採用試験をおこなう。閉店まで無制限1本勝負だ。スタート。」

 

パチンコ中毒と詐欺店員の戯れハーモニー。それがT要町店。もはや地獄。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

パチンコ詐欺 T要町店物語 第15話

近代パチンコにおいてパチンコが完全にギャンブル性を失い、完璧詐欺に貶めたシステムが顔認証システムである。

 

顔認証システムに登録される人物は、いわゆる常連客で、そのなかでも素行の悪いタイプ。もしくは完全なギャンブル中毒タイプ。は100%登録される。

 

登録されると台の確率とは関係なくシステムの中でパターンが仕分され、勝率2割回収率500%など玉は出しても必ず回収されるのが決まってしまう。

これはその日1日だけではなく長期的に行われるシステムである。

 

パチンコを完璧詐欺にしたのは顔認証システムである。

 

実戦データをとってみると、勝率1割、回収率800%と随分な設定をされていた。

 

完全に型にハメてぼったくる手法

 

パチンコ屋がある時期一斉に改修工事を行い顔認証システムを導入し既存客からの回収、新規客、とくにアニメ好きの若者をターゲットに顧客の獲得に出たのは有名な話である。

 

このシステムはネットワークて繋がっており、一度顔認証登録されると全国どこの店舗であろうと回収対象となり、結果ぼったくられるか、金を搾り取られてパチンコ業界から閉め出されることになる。

 

いままでの汚いパチンコ客を排除して、お金持ちの高齢者と新規若年層を取り込もうとしたのだ

 

顔認証システムを導入しているパチンコ屋は完全に詐欺犯罪者であり社会の敵といえる。

 

この十年でパチンコ好きの常連客はパチンコ屋からさってしまった。正確には金を騙しとられてパチンコをやめざるを得ない状況になってしまった。

 

むしろパチンコ屋から客がいなくなったことは必然であり社会にとっても喜ばしいことであるといえる。

 

パチンコは社会にとって害でしかなく、ゴミなのだ。

 

終わり

 

 

 

 

パチンコ詐欺 T要町店物語 第14話

今日は新台入れ替えである

 

業界でも超話題の今年のメイン台となる可能性の高い機種。大型店でも島ごとの大量導入が話題となっている。

 

「鮫島店長、うちの店は話題の新台何台いれますか?」

 

「うちは1台だ!」

 

「え!一台しか入れないのに新機種入れ替えとかデカデカと広告しているんですか?」

 

・・・

 

オープンするなり、ぱち中のカスが新台目当てに3人ほど入店、ぶざまで醜いあらそいのすえ新台ゲットしたババァ。

 

しかし当然

遠隔ホルコン無抽選

なので

おはよう1000回転当たらずのT要町店名物

新台オハ1000

 

ババァが怒ってかえったあと誰も座らず

新台の島が即通路

 

というT要町店らしい光景

鮫島は思う。ババァに単発ぐらい出してあげてもよかったかな・・・

 

そして誰もいなくなった・・・

 

哀れ・・・

 

つづく

 

 

パチンコ詐欺 T要町店物語 第13話

10時オープン。

朝一で来るいつもの客3名。

内一人はクソだけして帰る。10時から10時半までトイレはヤツの場所だ。

パチンコさえ打ってくらたら無抽選遠隔でトイレ代回収できるのだが。

「お客さんウチは無料トイレじゃないんで毎日毎日はやめてもらえますか?」

 

「はぁ、パチンコ屋なんか無料トイレだよ。オレのクソがよく出るようにピカピカにしとけよ。ハゲェ。」

この国が我が国の植民地となったアカツキにはこいつは即刻死刑にしてやる。と思いつつ後の2人がどの台に着いたかチェック

 

もちろん腹いせエンドレス無抽選にしてやるがためである。

 

その後、お昼前に不潔なデブが来て、なぜか金がある無職がきて、一人が帰り、

 

 

今日もパチンコ打ってる客の合計が3名

 

店長鮫島には秘策がある。入口の自動ドアの電源を切り、開けっ放しにして鮫島自ら客引き。

 

パチンコ屋の店員が表、路上で客引きってアリですか?

 

ぎりぎり店内でやっているつもりなんでしょうが

そこ路上ですよ

 

また通報されて近くの交番から警察官がきてしまいました。

 

あんまり迷惑かけたらお仕置きよ!

 

一応、署の方にご同行願えますか。

 

哀れ鮫島。一応、お縄。

 

 

つづく

 

 

 

パチンコ詐欺 T要町店物語 第12話

本部のキムから緊急連絡がはいった。

 

「本日そちらに人気パチンコYouTuberが撮影で来店する。実戦店舗の紹介もある。今回はなんとしても5万発以上の出玉を持たせて当グルーブの出玉力をアピールするのだ。いいな。」

本部からの指令とはいえ人気YouTuber、もとい日本人に出玉をもたせるなんて鮫島の本意ではない。絶対にあり得ない。

 

ホルコン遠隔で単発からのクソハマりがこの店の基本だからだ。

 

人気YouTuberが現れた。思った以上の大所帯。撮影クルーまでついている、

 

鮫島は人気YouTuberの座った台の確率を操作した。320分の1から30分の1に変更。確変中の継続率95%。これで人気YouTuberは確実に短時間で大量出玉をゲットする。もうこれで気が迷わないように撮影時間内の確率をロックして不本意ながら様子を眺めることにした。

 

とその時

 

「必殺、人気YouTuberスライド!!」

 

人気YouTuberはとなり台にスライド。もとの台に常連の不潔なデブが座った。

 

常連の不潔なデブは出玉を積み上げる。人気YouTuberはリーチもかからず撮影終了。

 

「この店おかしいでぇ。なんかいじってるんとちゃいますか?」

 

と人気YouTuberがコメント。

 

そうです。その通りです。

 

即日実戦そのまま配信。人気YouTuberの実戦ということもあり、この内容は地上波でも放送決定。

 

哀れ鮫島。

 

たぶん、もう・・・

 

 

つづく

 

 

パチンコ詐欺 T要町店物語 第11話

本日は顔認証システムついてお話ししよう。

 

顔認証システムとは来店客の顔をカメラで撮影して登録する。客の来店時間、実践時間、素行を分析。そして嵌めてぱち中毒に貶めるシステムだ。

しかも顔認証システムはネットワーク化しており他店でも情報を共有できる。

例えばA店で台パンなど悪い素行をするとA店でこの者をコンピューターに登録しネットワークである一定エリアで情報を共有できる。

こうなると、もうどの店で打とうとあたらない。

この者は負けつづけるか、パチンコ社会から締め出されることなる。

品の悪い人間をパチンコ店から締め出しエレガントかつスマートなパチンコ社会を構築しようとしたのだ。

 

だがバチンコとエレガント&スマートは共存しなかった。

 

パチンコ業界を支えているのは経済的に貧困しているギャンブル中毒のカスだからだ

 

彼らを締め上げ迫害したパチンコ業界

 

 

 

パチンコ屋の大半は客を失い滅亡に向かって動き出している。

 

近代システムとパチンコ機とバチンコ打ちは矛盾と混沌の中もがくこととなった、

 

顔認証システムの導入よりコアなバチンコファンは締め出され引退においこまれたのだ。

 

アホのパチンコ屋店員だけがこのことにまだ気づかずのうのうと廃ホールに突っ立っているのだ。

 

御愁傷様。

 

つづく

パチンコ詐欺 T要町店物語 第10話

本部からキムが来てからもう1ヶ月がすぎた。

 

鮫島は在日N朝鮮人2世である。日本人として暮らしてきたが心の底では自分は大陸の血が流れているのだ、という自負をもっている。

 

成長するに従い、ほ本国に貢献したいという思いが頭をもたげてきた。

 

自分に出来ることはパチンコ屋の店長として

本国に送金し総裁様に喜んでいただくこと。

そのためにも客を遠隔ではめて金を回収する。手段は選ばない。

今日はどういうわけか何時もより客が多い。日頃の努力がようやく実を結んだらしい。

 

一時現金回収に向かうアルバイトの佐藤と現金収納袋をもってフロアにむかった。

 

久しぶりに札束をさわっている気がする。

すぺての現金をあつめおわり事務所に戻ろうとしたそのとき佐藤が後頭部をバットで殴られてたおれた。

鮫島は周りをみわたしたが4人の輩にかこまれている。

店内で白昼堂々と襲撃してきたのだ。

「お前らこれは犯罪だぞ。」鮫島は叫んだ。

 

「知ってまーす。」

 

犯行者のひとりがそう言うと4人が一斉にバットを振りかぶった。

 

メッタ打ち。

 

「や・・辞めて下さい。命まではとらないで・・」

容赦ない打撃に気絶してしまった。

 

気がつくと金はなく。血とアザにまみれたじぶんの体だけがあった。

 

一般客は見て見ぬふりである。

 

「店長、オレ辞めます。」

佐藤が涙ながらいった。

 

もはや鮫島に彼を止めることはできなかった、

 

 

つづく