パチンコ詐欺 T要町店物語 第16話

鮫島店長は今日は早番で朝からの出社。

今日の予定は新アルバイトの山本という男が面接に来る。

 

「おはようございます。今日からお世話になります。アルバイトの山本です。」

 

まだ採用してねえよ

 

バカっぽい

 

「自分は自衛隊にいましたが首になって。今度はパチンコ屋さんになろうと思いました。宜しくお願いします。」

 

バカっぽい。

 

バカしかこの場には来ない。

 

バカが集う場所、T要町店

 

「ぼくを採用して下さい!頑張ります。宜しくお願いします。」

 

ウザイやつ、

 

不採用

 

この山本という男がこの後、客としてT要町店の常連客になろうとはこの時、だれもしらないのである。

 

バカっぽい山本VS鮫島店長のバトル

 

バカバトル開始

 

「俺、一応自衛隊クビになったときの退職金もっているんで、まだよゆうはあるんですよ。パチンコも好きですし。」

と、山本。

 

詐欺店長鮫島の目がキラリと光った

 

「よおし、ではこれから採用か不採用かパチンコ実戦テストをする。いいか、これから自腹で好きな台を打ってもらい一円でもプラスだっら採用する。しかしマイナスの場合は御縁がなかったということで不採用だ。」

 

「マジっすか。やります。オレパチンコうまいんで。採用確定。ふぅ!」

 

 

カモ発見、インカムで事務所に連絡。ホルコン無抽選の指示。

 

「さぁ、では採用試験をおこなう。閉店まで無制限1本勝負だ。スタート。」

 

パチンコ中毒と詐欺店員の戯れハーモニー。それがT要町店。もはや地獄。

 

つづく