本部の人間が来た。
「私がキムだ」
鮫島に対し超高圧的にマウントをとってきた。
鮫島は上の者に対しては極端にへりくだる。そうやって今まで生き残ってきたのだ。
キムは日本人ではない。
隣国N朝鮮国籍の人間だ。
鮫島を冷たく侮辱の視線で見つめてから言った。
「売上が少ないようだがどうなっている。説明してみろ」
鮫島は氷付いた。
「え・・・あっ・・・あの・・・」
「状況と経営方針を説明しろ」
事務所内には店内を見渡せる監視モニターがついている。パチンコのフロアに客はほとんどおらずわず総数でわずか7名。内3名は鮫島が仕込んだサクラだ、
「それでは今から当店舗の経営方針をお話しいたします。」
鮫島は覚悟を決めた。
つづく