パチンコ詐欺 T要町店物語 第3話

本部の人間が来た。

「私がキムだ」

鮫島に対し超高圧的にマウントをとってきた。

鮫島は上の者に対しては極端にへりくだる。そうやって今まで生き残ってきたのだ。

キムは日本人ではない。

隣国N朝鮮国籍の人間だ。

鮫島を冷たく侮辱の視線で見つめてから言った。

「売上が少ないようだがどうなっている。説明してみろ」

鮫島は氷付いた。

「え・・・あっ・・・あの・・・」

 

「状況と経営方針を説明しろ」

 

事務所内には店内を見渡せる監視モニターがついている。パチンコのフロアに客はほとんどおらずわず総数でわずか7名。内3名は鮫島が仕込んだサクラだ、

 

「それでは今から当店舗の経営方針をお話しいたします。」

 

鮫島は覚悟を決めた。

 

つづく