今日も店内はガラガラである。
パチンコのコーナーには客が3人のみ。すべて常連の老人である。
もはやサクラを投入する気力もなくなってしまった。
もちろんホルコンで無抽選営業にはしてある。決して当りを引くことはない。無抽選なのだから。
精気の抜けたパチンコ中毒者。廃人。
パチンコは人間をダメにする。無気力、無抵抗。そして借金を積み立てる。
借金を苦に自殺するもの、犯罪に走るものが増えていると聞く。その裏にはパチンコが関わっている。
パチンコの抱える闇、大きな社会問題となり。メディアでも取り上げられた。
金と不正。
これがパチンコの正体だ。
いまや社会から締め出しを食らいつつある。
N朝鮮問題も発覚し一般大衆からドン引きされてしまったのだ。
しかも、遠隔、ホルコン、顔認証システムとすべてばれている。
もはやパチンコなど打つこと事態頭がいかれているのだ。
打ったら負ける。確実に集金される。
集金された金はN朝鮮に送金されている。
鮫島はモニターごしにパチンコ中毒者どもを見てほくそ笑みをうかべた。
その時、客の内2人が諦めて帰り支度をはじめてしまった。まずい。事務所を飛び出して店内にいそいだ。客の帰りを思い止まらせなければ・・・
時すでに遅し。
店内には鮫島とぱち中毒の老人(推定80歳)の2人だけとなった。
そして、その老人は失禁しているうえ、もはやパチンコを打っていなかったのだ。
つづく